フランスの対外貿易顧問を務めていたポリニャック公爵は、訪問先の国々で商品の販促を行い
世界中で自らブランドのアピールをすることで海外での販路を拡大していきました。

ポリニャックのコニャックは国内外ともに高い人気を獲得し、1957年のフランス大統領コティによる
英女王エリザベス2世歓待の際には、ポリニャックの1904年が献上されました。
また、1959年にはその品質が認められデンマーク国王・フレデリック9世により宮廷御用達の
コニャックとして選ばれるとともに、賞賛の言葉を受けています。

このように上流階級で愛飲される一方で、
本場フランスではスーパーなどで購入できる庶民的なコニャックとしても親しまれており
幅広い層に支持されるブランデーであることが伺えます。

プリンス・ユベール・ド・ポリニャックのコニャックに使用されるブドウは全て
ユニコープの業者から調達されており、250を超える優れたブドウ生産業者たちから
ユニ・ブラン、フォルブランシュ、コロンバールなどのブドウを厳選して購入しています。

VSでは主にファン・ボアとボン・ボア、
XO、XOロイヤルではグランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュ、ファン・ボア
の3地区からのブドウをブレンドしています。

エクストラや「レゼルヴ・ドゥ・プリンス」、「ヘリテージ・ドゥ・プリンス」などの
高級商品では原材料の全てにグランド・シャンパーニュが使用されていますが、
VSOPレゼルヴのように比較的お手頃な価格でグランドシャンパーニュ100%を楽しむことができる
製品もあります。

テロワール（土壌や気候など産地の個性）を大切にし、伝統的な製法を重んじて造られた
ポリニャックのコニャックは、複雑かつエレガントな香りと重厚でまろやかな味わいで高い評価を受け
世界中の競技会で数々の賞を受賞しています。

ブランド名の由来となったポリニャック家は、フランスで最も古い貴族家系の一つとも
いわれています。その歴史は860年に遡り、代々ブルボン王家に仕えてきた名家です。

貧しい貴族から同家に嫁いだポリニャック伯爵夫人は、ルイ16世の時代に
王妃マリー・アントワネットの寵愛を得、財と権力を手にした人物として有名です。
フランス革命を生き延びたポリニャック家はその後の復古王政で首相を務め、
その血筋は現在のモナコ公国大公家にも連なっており今日まで長い間歴史の表舞台で活躍してきました。

プリンス・ユベール・ド・ポリニャックの代表的な製品「クレスト」は、フランスで長い伝統を持つ
ポリニャック家のブランドらしく同国の歴史や風土を象徴するシリーズです。
トリコロールカラーを揃えたリモージュボトルにはポリニャック家の紋章が大きく描かれ、
青の「マルセイユ」は港町から臨む地中海、白の「ヴェルサイユ」は宮殿、
赤の「ヴァスティーユ」は革命家の情熱を表しているといわれています。

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