マーテル高価格買取チェックポイント
流通年代別
マーテルコルドンブルーの見分け方
マーテル コルドンブルー
「コルドン・ブルー」とは、フランス語で「青い綬章」を意味し、その名の通りボトルを縦に飾る青いリボンがトレードマークのコニャックです。
コニャック地域で最も希少価値の高いボルドリ地区のブランデーを贅沢に使用し、ボルドリ産原酒特有のスミレのような強い芳香から「飲む香水」の異名を持ち、香りの素晴らしさで高い評価を集めるマーテルの代名詞ともいえる商品です。
コニャック地域で最も希少価値の高いボルドリ地区のブランデーを贅沢に使用し、ボルドリ産原酒特有のスミレのような強い芳香から「飲む香水」の異名を持ち、香りの素晴らしさで高い評価を集めるマーテルの代名詞ともいえる商品です。
コルドンブルーは1912年の発売以来、100年以上の間同社を代表する商品として販売されてきました。そのため旧ボトルと一口に言ってもその種類は多岐にわたります。また、それぞれ年代や希少価値によって買取価格が異なります。
マーテル コルドンブルー 年代チェックポイント
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@ボトルの色コルドンブルーのボトルの色は、クリアボトルとグリーンボトルの2種類があります。
1912年の発売から今日までほぼずっとクリアボトルが使用されてきましたが、1970年代後半〜1990年前後の間だけはグリーンボトルが使われています。
同じ色のボトルでも、時期によって形が少しずつ異なる場合もあります。
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Aキャップの種類コルドンブルーのキャップには、殆どはキャップの付いたコルク栓が使われていますが、古いボトルの中にはティンキャップと呼ばれる金属製のキャップを使用したものもあります。
コルドンブルーでは、1930年代前半〜1960年代後半頃までの製品の一部にティンキャップが採用されています。ティンキャップのボトルは買取金額が大幅にアップします!
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※ティンキャップとは ?ティンキャップとは金属板でできた蓋にフック状の針金(スプリング)が付いたキャップのことで、「スプリングキャップ」とも呼ばれます。
1920年代前半〜1960年代頃にかけて使用されていたキャップで、主にウイスキーなどのボトルで見ることができます。
現在では珍しく希少価値が高いことから、ティンキャップの古酒は高値で取引されています。(写真はウイスキーとジンのティンキャップです)
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Bラベルの形状・色コルドンブルーの旧ボトルには多数の種類がありますが、ラベルにも年代により様々な種類があります。
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C箱のデザイン同じボトル・ラベルであっても、販売された時期によって箱のデザインが異なることがあります。左の写真はどちらもボトルの仕様はほぼ同じですが、左は1960年代前半、右は1960年代後半〜1970年代前半に使用されていた箱です。
その他の見分け方ポイント
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輸入業者(記載がある場合)ラベル下部に輸入業者の記載がある場合、業者名から年代を特定できる場合があります。
例えばアメリカの場合、
1933年〜1954年の間は Park & Tilford社
1955年〜1968年 Browne Vintners社
1968年〜 Jos. Garneau社
が米国内でのマーテルの独占輸入業者です。
右のラベルではJos.Gaeneauの名前がありますので、1968年以降のボトルと推測できます。
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キャップシールとリボンの接着1959年頃までのボトル(右)はリボンがキャップシールに鋲で留められていますが、
60年以降のボトル(左)では、鋲はなくなりリボンは糊で接着されています。
コルドンブルー 年代別ボトルの例
1. 1940年代〜1950年代頃
マーテル コルドンブルー 旧ボトル ティンキャップコルドンブルーのティンキャップボトルは1960年代頃まで生産されていたようです。ただし同年代の製品全てがティンキャップというわけではなく、コルクキャップの製品もございます。ティンキャップのコルドンブルーは大変珍しく、買取金額が高額になります。当店でも過去にお買取したのはこの1本のみです。
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リボンを留める鋲古いボトルはキャップシールにリボンが鋲で留められています。1960年頃までのボトルにみられる特徴です。
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リボンが長い1960年代前半ごろまでのボトルは、リボンが下のラベルまで伸びています。2つのラベルの隙間から確認できます。
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箱
2. 1960年代前半
コルドンブルー 旧ラベル-
角の丸いラベルこの形のラベルはかなり古くから使用されていますが、キャップシールにリボンを留める鋲がないことから1960年代以降のボトルと推測されます。
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1960年代前半頃の箱のデザインは1960年代前半頃に使用されていたデザインです。このように箱が年代を特定する重要な要素になることもあります。
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輸入業者の記載が
あるタイプこちらは同じ年代のラベルで輸入業者の記載があるタイプです。ラベル下部が輸入業者の記載部分です。
3. 1960年代後半〜1970年代前半
コルドンブルー 旧ラベルこちらのラベルは上のボトルとほぼ同じですが、水色の箱は1960年代後半〜1970年代前半頃に使用されていたタイプです。
4. 1970年代頃
マーテル コルドンブルー 旧ボトルこちらのボトルはクリアボトルに角の尖ったラベルが特徴のボトルです。
アメリカ輸出用の製品の場合は、輸入業者の名前から年代を特定することができます。
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角の尖ったラベルこの形のラベルも長い間使用されてきましたが、買取では角が丸いタイプよりも珍しいラベルです。
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ラベルのダメージについて元々は白いラベルですが、経年により褐色に変色しています。このような場合でも買取いたします。
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米国の輸入業者Jos. Garneau社は1968年以降、米国での独占輸入業者となった企業です。
5. 1970年代後半
コルドンブルー 旧ボトルコルドンブルーのボトルは1978年にデザインが一変更されました。濃いグリーンのつや消しボトルに一新されています。
以後このカラーのボトルは1990年代初頭まで使用されました。
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ラベルラベルのデザインはベージュ色のベースに紺色の文字、金色の枠線です。
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タイトルの背景についてこちらのボトルは"CORDON BLEU"の文字に黒い背景が付いているタイプです。アメリカ輸出向けの商品です。
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金色のワックスワックスの色も金色に変更されました。
6. 1980年代
コルドンブルー 旧ボトルこの年代での変更点はこちらになります。
・ボトルキャップから伸びているリボンの長さ
・ラベルの色とデザイン
・ボトルに直接「CORDON BLEU」と記載があること
・ボトルキャップから伸びているリボンの長さ
・ラベルの色とデザイン
・ボトルに直接「CORDON BLEU」と記載があること
7. 1980年代後半〜1990年前後
コルドンブルー 旧ボトル1980年代後半に変更された後のボトルです。ラベルが変わったほか、ボトルの形も変化しています。
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ラベル変更後のラベルです。
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ボトルの形の変更変更前のボトルのフォルムは円錐形ですが、変更後はテーパー型になっています。
8.1980年代
コルドンブルー 旧ボトルこちらは1980年代に流通していたボトルです。クリアーボトルに紺色のラベルです。
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ラベル紺色に金の文字のラベルです。
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ワックスメダリオンの色は金色に変わりました。
9. 1990年代
コルドンブルー 旧ボトルこちらは1990年代に流通していたボトルです。これ以降のデザインは1970年代以前の「クリアボトル+ブルーを基調としたカラー」のスタイルへと戻ってゆきます。
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ラベル
10. 2000年代
コルドンブルー 旧ラベルこちらは1990年代のボトルとよく似ていますが、ラベルに小さな違いがあります。
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ラベルラベル
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旧ラベルとの比較変更後はブランドロゴを囲む枠のカーブがなくなっています。また、紋章の絵柄も変わっています。
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箱の変化比較変更前はうっすらと模様のある箱です。変更後はメタリックな表面になっています。
11.現行品
コルドンブルー 現行品こちらは現在販売されているマーテル コルドンブルーのボトルです。今までの系統と同じく、クリアボトルにブルーを基調としたデザインです。
コルドンブルーの中では最も買取金額のお安い商品になります。
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現行品ラベル現行ボトルのラベルです。長方形に切込みを入れたような形です。
ご注意
下記のように、同じ年代のボトルでも販売された地域の違いなどでラベルの文字やキャップシールの色など細部が異なる場合があります。
このような場合でも、その他の大部分が同じであれば買取の金額には殆ど影響ありません。
このような場合でも、その他の大部分が同じであれば買取の金額には殆ど影響ありません。
例1. ラベル表記の細かな違い
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こちらはマーテル コルドンブルー の1980年代のボトルです。
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右のボトルには液量や度数の記載があり、左とは文字の内容が異なります。
例2. キャップシールの色
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どちらもVSOPメダイヨンの1980年代のボトルですが、キャップシールの色が異なります。左(黒色)はアジア向けの輸出用ボトルです。
まとめ
マーテルコルドンブーに関しましては、古ければ古いほど価値が高まる商品になります。
上記でご説明させていただいた微々たる違いで大きく価値が異なる場合もございます。
価値が高くなるお酒、そうでないお酒がございますので不明な点があれば弊社スタッフにお尋ねください。
上記でご説明させていただいた微々たる違いで大きく価値が異なる場合もございます。
価値が高くなるお酒、そうでないお酒がございますので不明な点があれば弊社スタッフにお尋ねください。